第9章 『恋よ、永遠になれ』 ~大野×二宮~
俺は風呂に浸かって、
大野さんのことを考えてみた。
ボーっとしてるようで、
歌、歌わしたらびっくりするくらい上手で。
ダンスのキレは抜群で、
覚えも早い。
だから、振り付けなんかも担当してるけど、
嵐のこと、よく分かってるからだよね~..
いかにも俺たちらしい、
俺たちの色を出した振りが出来上がる。
絵だって上手い。
個展なんか開催できちゃうほどの腕前で。
フィギュアなんか作っちゃってさ。
そう言うのって、俺には全く分かんないけど、
『すげえ』ってことだけは分かる。
それなのに、普段のあんたは、番組の収録も、
どちらかと言えば他人任せ。
一番側で観ている、お客さんみたいだ。
そのくせ、翔ちゃんが出すキラーパスにも、
ちゃんと答えて、
しかも一言でちゃんと笑いを持っていく。
...そんなところも、俺にはやっぱり、
真似できない、すげ~とこな訳で...
「ニノ~、大丈夫~??」
突然脱衣所から、大野さんが声をかけて来て、
俺はびっくりして、湯船に沈みそうになった。
「だっ、大丈夫だよ///何で..?」
「あんま、遅いから、死んじゃったのかと思ってさ」
...死んじゃったって///(-"-)
「そんな訳ないじゃん...」
「だよね~...よかった♪」
......あ~びっくりした!!
「もう、出るから///」
慌てて言う俺に、
「了解~。次、俺ね~..」
そう言いながら、あんたは行ってしまった。
俺はのぼせる寸前だったことに、
そのとき気付いた。
...危なかったぜ(-_-;)