第9章 『恋よ、永遠になれ』 ~大野×二宮~
「どこに連れてってくれんの?」
嬉しくって、跳び跳ねたいのを
必死に堪えて、
俺は出来るだけ自然に聞いた。
「そーだな..ラーメン行こうぜ(^^)」
「ラーメン?」
予想しなかったそのWordに、
俺は暫し面食らった...
「お前、ラーメン好きじゃん!
餃子もつけちゃるぞ!!」
......ラーメン...
そー来たか。
まあ、好きだけどね...
こんな特別な日にラーメン...って...
「フフフッ...」
「何笑ってんだよ~?」
....何だか、あんたと俺らし過ぎて、
笑ったんだよ...
でも、それは言わないで、
そのまま、ニヤニヤ歩いた。
大野さんも、それ以上は、
何も言わなかった。
俺たちは、夜の赤坂を、
肩を並べて歩いた。
丁度、雲が切れて、
赤い大きな月が登ってきた....
歩きながら、ストロベリームーンの話をすると、
「へぇ...お前、物知りだな...」
って、仕切りに感心してた。
「何かさぁ、狼男が変身しそうな、
そんな月じゃね?」
少しふざけて、言ってみたら、
「狼男って、いつの時代の話だよ//」
そう笑われた...
.......俺はさ、大野さん。
あんたに狼男になって欲しかったの!
変身して、
俺を襲って欲しかったのにさ...
....ホントに。
鈍いなぁ、相変わらず...
そんなところも、
好きなんだけどね、実際♪
20分位歩いて、
俺たちは、ラーメン屋の暖簾を潜った。
ほんとはね。
もっと、歩いていたかった...
赤い月を見ながら、
二人っきり、
肩を並べてね....