第2章 『君が好き』 ~松本×櫻井~
その場所は、車一台停められるくらいのスペースで、
その上を、桜の木々が空を覆うように咲き乱れている。
「......」
桜に見惚れる翔くんを横目に、
俺はせっせと準備を始めた。
改造されたレンタカーの後部座席は、
椅子を倒すと、フルフラットになり、
丁度、ダブルベッド位の
スペースが生まれる。
そして車の屋根部分の大きなサンルーフを
開けると、大開口となり、
プライベートの空が楽しめる....
と云うわけ♪
俺は準備してきたお花見goodsを、
いそいそと用意した。
「翔く~ん♪早く!こっち来て~❤」
花見客はほとんどいないとはいっても、
そこは俺たち、『嵐』じゃん?
どこで、誰に見られないとも限らないから、
こんなプライベートスペースがあると
のびのび出来ちゃう♪って訳。
車から降りて、満開の桜を見ていた彼が、
車に戻ってきた。
「おー!!この車、こんな仕掛けがあったんだ~...流石は嵐のコンサート隊長♪演出は完璧だね♪」
....翔くんに褒められて、テレる(〃ω〃)
後ろのフラットシートに乗り込んで、
ふたりだけの『花見』を始めた。
後ろの窓は、外からは全く見えない
スモークが貼ってあるから、
覗かれても、分からないだろう...
「はい♪翔くん、ビール...」
「お前が飲まないのに、俺もいいよ...
お茶ちょうだい~..」
そんな心遣いが、マジで嬉しかった...
ちょっと、キュンとした(〃^ー^〃)