第2章 『君が好き』 ~松本×櫻井~
えっ////
急にそんなこと...
俺はもう、翔くんの口元に釘付けで...
「...なんだよ~...」
その視線に気付いた彼が、上目遣いに
俺を見る....ちょっと、エロい目で...
↑普通に見てるだけだと...
瞬きするのも忘れてる俺に、
「お前、もう盛ってんじゃね~よ///」
翔くんにニヤニヤしながら言われ、俺は赤くなった...
だって...久しぶりなんだよ!
そりゃあさ、そうなるでしょ!!
俺は、いつも通りの余裕な彼を
少しだけ憎らしく思いながらも、
車を発進させた。
早く、目的地に到着したい...
んで、早く...シたい❤
↑まだ真っ昼間ですけど...
自然とアクセルを踏み込む俺に、
助手席で余裕かましてる翔くんは、
「安全運転で、お願いしま~す♪」
と、笑って言った。
そして車は、俺の目指す『桜の名所』に
到着した。
その場所は、実はそんなに知られていない。
俺は、映画のロケハンのスタッフに聞いてから、
絶対に翔くんと来たいって思っていたんだ。
案の定...
満開の桜並木は、静かな春の風情で...
人気も疎らで、閑散としていた。
「すげ~な...ここ、超穴場じゃん!」
翔くんも車から周りを見て
感嘆の声を上げている。
俺は、更にその小路の奥に車を進め、
本当の目的地に到着し、エンジンを止めた。