第8章 『いつも貴方がいた』 その後のふたりの生活① ~櫻井×二宮~
「こんなに準備してくれて、ありがと」
櫻「ほんとはね、カズがいない間とか、
寝ているときに飾りつけまでしたかったんだけど
...俺、あんまり器用じゃないからさ...」
「あんまり?」
櫻「はあ?何それ...」
俺は唇を尖らせた彼の胸に飛び込んだ。
「ありがとね、翔...大好きだよ❤」
彼の気持ちが嬉しかったから、
俺は、大サービスで、
普段はベッドでしか言わないセリフを、
プレゼントしてみた。
案の定。
翔さんは、俺の顔を覗き込もうとしたけど、
赤くなってるの見られるのも、
恥ずかしいからね...
思いっきり彼の厚い胸に顔をうずめた。
...翔さんの付けてる、香水の匂いがした...
俺たちは、向かい合って座り、
ふたりっきりの『パーティー』を始めた。
櫻「カズ、お誕生日おめでとう!!」
「...どうも、ありがと」
軽く合わされたグラスが、
カン、という高い音を立てた。
櫻「はい!これ...」
「プレゼント~?開けてもいいの?」
櫻「もちろん...最初はこれね♪」
そう言って手渡された大きな箱からは、
スニーカーが出てきた。
「これって...この前松潤が言ってたやつだ~。アディダスの『YEEZY BOOST 350』...
よく手に入ったね~!」
櫻「かっこいいよね~、俺も狙ってたんだ、実は..
んでね..俺と、お揃い♪」
「マジで?松潤に自慢したいな...」
櫻「後これ...開けて...」
次に渡されたのは、小ぶりで平らな箱...
でもさ。
明らかに分かる、エルメスの袋...
中から出てきたのは、
おしゃれなチョーカー...