第7章 『翔くんだいすき』 ~番外編~
葵「そうだったのね...翔くん、
話してくれてありがと。
かずくんは翔くんのこと、
助けてあげたかったんだよね?」
和也「..うん...」
葵「それはすごくカッコいいけど、
やっぱり人のものは食べない方がいいね。
翔くん、どうしてもダメだったら、
先生に言ってね。」
翔「...はぁい...」
....隣のお友達を助けるなんて、
和也くん、いいとこあるじゃん♪
....あれっ?でも、かずくん、
ピーマン苦手だったんじゃ~...?
そんなことがあって、
翔くんは、和也くんと手を繋いで、
トイレにいったり、
すっかり仲良しモードだ。
お昼の片付けも終わり、
私は、お昼寝のための布団を出して
子ども達が敷きやすいように、
準備していた。
すると...
美樹「せんせぇー!!潤くんが、
典子ちゃんのこと、泣かしてるよー!」
私はその子に連れられて、
トイレの前に急いだ。
そこには子ども達の輪が出来ていて、
その中心に潤くんがいて、
潤くんの前にいる典子ちゃんは、
べそをかいていた。
美穂「あっ、葵先生!潤くんが、
典子ちゃんに、ヤなこと言ったの!」
潤「言ってない!」
美穂「言った!!」
典子「えぇ~ん/////」
周りにいる子ども達の話をまとめると、
典子ちゃんが潤くんのことが、
一番好きだと言ったのに、
潤くんは、好きだけど、
一番じゃないって..言ったら、
典子ちゃんは泣いてしまったらしい...
なんだか、微笑ましいけど(^^;
典子ちゃんにとっては、
一番じゃないってことが、
すこぶる重要なこと...らしい。