第7章 『翔くんだいすき』 ~番外編~
雅紀「翔くん♪これ...」
雅紀くんは両手の中に何か
持っているみたいで。
翔「なぁにぃ~...?」
雅紀「ジャーン!!」
...何だろ?ここからじゃ、よく見えない...
翔「わぁ!かたつむりだぁ♪」
...かたつむりだったのね(^-^)
雅紀「翔くんにあげるよ!」
翔「えっ?いいの?...まーくん、
せっかく捕まえたのに...」
雅紀「いーの、いーの♪
翔くんにあげたいんだ❤」
翔「ありがとう!うれしいよ、ぼく。」
雅紀「じゃあ、ほっぺにちゅう、してよ..」
翔「えっ?ちゅう~...?」
雅紀「そ!!ここに..はい♪」
翔「...うん..じゃあ..」
困った感じの翔くんだったけど、
思いきって雅紀くんのほっぺに
ちゅうをした。
ちゅ❤っという、可愛い音がした。
何だか私は、ドキドキしてしまって、
その先を見届けることも、
止めることもしないで、
そっとその場を離れた。
.......ちゅう、って...
保育園の子なのに..?
男の子同士なのに..?
4歳児の子どものこと、
って、そう思うのに、
見ちゃいけないものを
見てしまったんじゃないかって...
...私は、どうしたらよかったのかなぁ?
保育園に帰り、わいわいとお昼になり、
歯磨きをしてお昼寝。
その後も、いつも通りの、
生活が慌ただしく流れていった。
そして。
子ども達『葵先生、さようなら~』
親が迎えに来る子、
園バスで帰る子、
延長保育の子、
それぞれに別れていき、
今日1日が終わった。
私は、昼間のことが、どうしても気になって、
思いきってダンボ組の恵先生に、
聞いてみることにした。