第7章 『翔くんだいすき』 ~番外編~
4人の男の子たちと、
仲裁に入った女の子たちに囲まれ、
気がつくと、翔くんは泣きそうで...
....どうしよう///
私がどうやって収拾したらいいのか、
あたふたしていると、
ダンボ組の担任、恵先生が、
恵「翔くん困ってるから、
じゃんけんにしましょうか?」
と助け船を出してくれた。
潤「やだよ!じゃんけんなんか...」
雅紀「負けるからでしょ~?」
和也「僕は翔くんに決めてほしい..」
智「翔くん、ぼくと行こうよ!」
翔「...あの..ぼく..」
恵「決まんないから、
今日は散歩やめにしようか...
嵐公園に行かれないけど、ざ~んねん♪」
...........
智雅和潤『..じゃんけんでいい...』
そして、壮絶なる翔くん争奪戦の結果、
智くんがじゃんけんに勝ち、
翔くんは智くんと手を繋いだ。
ベテランの恵先生のお陰で、
なんとか丸く収まった。
...ほんと、まだまだだな..私(T_T)
翔くんは智くんとニコニコで、
嬉しそうに歩いていた。
保育園から嵐公園までは、
歩いて15分ほど。
恵「先生の笛がなったら集まってね!
この広場だけで遊びましょう♪」
子ども達『はぁーい!!』
私はいくつかある遊具などで、
クラスの子どもたちと遊びながら、
危ないことしてないかな?
喧嘩してないかな?
....と様子を見て歩いていた。
すると、
ぞうさんすべりだいの向こうで、
男の子が二人。
雅紀くんと翔くんだ。
そっと、近付いてみると、
話し声が聞こえてきた。