第7章 『翔くんだいすき』 ~番外編~
きっと、私だけの働きかけだけだったら、
まだ翔くんは泣いていたかもしれない。
友達の存在って、素敵だな♥って、
彼らを見てると、ほっこり...
私自身が癒される。
その日は、近くの公園まで
お散歩に行くことになっていた。
隣のダンボ組さんと一緒に...。
葵「はい、それではじゃあ、
二人づつ手を繋ぎましょう!」
みんなに声を掛け、
いつものように翔くんと手を繋ごうとすると、
翔「先生。僕..お友達とつなぎたい...」
泣いていた翔くんから、
嬉しい言葉が飛び出した。
葵「いいよ!じゃあ、そうしそうか♪」
翔くんは、キラキラした笑顔で頷いた。
すると、
そのやり取りをみていた雅紀くんが、
雅紀「ぼく、翔くんとつないであげる!」
そう言うが早いか、
直ぐに翔くんの手を取った。
和也「ぼくだって!翔くんとお散歩行きたい!」
智「...ぼくも、今日は翔くんがいい...」
おやおや...
翔くん大人気だな~(^^;
.....ということは、当然...
潤「俺が翔くんと繋ぐって決まってんの!」
雅紀「どーして決まってんの~?」
和也「そーだよ!潤くんばっかり、ずるいよ!」
智「いっつも、潤くんが翔くんの隣だもんね...たまには、ぼくだっていいでしょう?」
.....あら、どうしましょう///
典子「翔くんが決めたらいいと思うよ。」
美穂「そーだよ!翔くんが選んでよ!」
翔「...ぼく..僕は...」
すっかり困ってしまったのは、翔くんだった。