第5章 過去からの想い
千歳:檜佐木さんとは霊術院に入って研修とかで付いて貰う事が増えて好きになったの。それで檜佐木さんが霊術院卒業する時に想いを伝えて付き合うようになったの…檜佐木さんは卒業後、護挺十三隊入りが決まってて会える回数なんて限られてた…でもそれでも本当に楽しくて…幸せで…そんな時間が続いて、私が副隊長になった時別れる事を選びました。これで…いい?
途中から泣くのを堪えながら話し、最後にはぽろぽろと涙を流す千歳。
それを静かに聞く皆。
檜佐木:ここからは俺が…ってほとんど話されましたけど…
浮竹:檜佐木…
檜佐木:最終的に悪いのは俺です。俺が別れる方向へ持っていったんですから…
千歳:ちがっ…
檜佐木:いや、俺が悪い。日番谷隊長が疑ってる関係は今は全くありません。俺が会わないようにしていたので…でも俺から別れといて未練があるのは認めます。
日番谷:お前!
松本:ちょっと隊長!
阿散井:落ち着いてください!
檜佐木:気に食わないなら日番谷隊長の思うようにしてくれて結構です。千歳が死んだと聞いた時俺も一度死んだも同然なので…
ルキア:おい、千歳…?大丈夫か?
千歳:ご、ごめん…
そう言って千歳は店を飛び出した…
日番谷:千歳!!
檜佐木:千歳!?
千歳が店を飛び出し、追いかけようとした檜佐木と日番谷の前に阿散井が飛び出す。
日番谷:恋次どけっ!!
檜佐木:阿散井っ!!
阿散井:どきません。二人はとりあえず頭を冷やすべきです。今のお二人に千歳を追いかける資格はありませんよ。千歳の同期として、いや、友としてあなた方を行かせるわけにはいきません。
日番谷:なんだと!?あいつに何かあったらどうするんだ!?
檜佐木:阿散井どけ!!
そんな三人のもとへ浮竹が歩みより二発の乾いた音が店にこだました。
ルキア:隊長!?
松本:うそ…
浮竹:二人とも…恋次が何故止めたのか分かるよね?それに事もあろうに護挺十三隊の隊長と副隊長がこんなところで言い争って恥ずかしいと思わないのかい?今の君たちが千歳の事で争う事も追いかける事も出来る立場にないよ。分かるね?とりあえず自分の隊舎へ戻って頭を冷やすんだ…千歳は私たちが探す。
檜佐木:ですが…
浮竹:帰るんだ。