第1章 始まり
夕飯を作りテーブルに並べて
烏間の帰りを待つ
暇だからとテレビをつけてボンヤリそれをみていた。
丁度ニュース番組で
月が爆破したとかなんとか。
そんなバカな
とか思いながら見ていると
本当に月が三日月形になっていた。
「でも月は三日月にもなる」
結局頭の中が混乱して
テレビを消した
そして、時計を見れば7時を回っていた。
今日も遅い?
この一年間で、
烏間が7時前に帰ってきたのは
片手で数えられるくらい少ないから慣れたが、どうしても気になってしまう。
早く帰らないかな
そう思っていたら
ちょうど玄関の開く音が響いた
バッと立ち上がり
玄関へ向かえば、大きな紙袋を何個か持った烏間がいた。
「おかえり」
「あぁ、ただいま」
きっと
明日から必要なものが入ってるんだ