第1章 始まり
二人、黙々と夕食を食べる
今日はロールキャベツを作った。
サラダも作ってあるが
なかなか食べない烏間
「サラダ、食べない」
「疑問系になっていないぞ。この場合は語尾をあげるんだ。」
そうなのか
理解しもう一度ちゃんと言えば
烏間は、食べると言った。
私は日本語は聞いて覚えた為か
烏間曰く全然なってないらしい
一年前は日本語を読めなかったのを、烏間が教えてくれて、なんとか読めるようにもなった。
日本語より英語は得意
「マシロ、明日からだが、大丈夫か?」
唐突に話題が変わった。
なんとか頷けば
烏間が一枚の紙を私に見せた。
其れには、黄色いタコみたいな奴の写真と
任務内容が書かれていた。
「超生物暗殺任務…」
「そうだ。この写真の生物はいま3-Eで教師をしている。卒業までにこいつを殺せなければ、地球は月と同じ末路を辿ることになる」
月と同じ
地球が無くなるって事か。
「武器は全て防衛省で用意してある」
「わかった」
暗殺なら簡単だよね
でもなんで転入するのかな?
「マシロ…、何かあれば俺に言え」
「?わかった」
烏間の心配そうな顔をチラッと見てから
資料に目を通した
明日からの暗殺任務のために