第5章 イリーナ先生
屈辱的だったのか
イェラビッチはタブレットをカツカツ叩いてる。
結局今回も授業になりそうにない。
すると学級委員長の悠馬が口を開いた。
「授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?俺ら今年受験なんで」
受験ってなんだ?
そう思っていると
イェラビッチが声を荒げた。
凶悪生物だの
ガキは平和でいいだの
落ちこぼれだの
終いには
1人500万とか言い出した。
私は特に気にしなかったけど
他の人は違った。
雰囲気が全員変わった。
怒りが教室を包み込む。
「出てけよ」
誰かが消しゴムをイェラビッチに投げそう言った。
それを合図にしたように
全員が筆箱を投げたりし始めた。
「出てけよクソビッチ!」
「殺せんせーと変わってよ!」
「なによあんたたちその態度!殺すわよ!」
「上等だやってみろ!!」
「そーだそーだ!巨乳なんていらない!」
今の絶対カエデだ。
耐えかねたのか
イェラビッチは勢いよく出て行き結局自習になった。
仕方ないのでカルマに教えてもらうことにした。
あの女
暗殺以外は能無しね。
とか思ったけど、そう言えば自分もかとか思ったら気分が下がった。