第5章 イリーナ先生
体育の授業
今日は射撃の練習らしい。
私は前と同じく砂場で遊ぶ。
殺せんせーみたいなお城を作ろうと思い、お城の写真も準備してきた。
発砲音が響く中
ペタペタと砂を叩いては盛っていく。
「二人で倉庫にしけこんでくぜ」
その声で倉庫の方を見れば、イェラビッチと殺せんせーが倉庫の方に消えていくのが見えた。
以外と殺せんせーってちょろいのかな?
いや、たぶん気づいてるだろうなぁ。
興味を無くし
またお城作りに専念する。
が。うまく固まらない。
すると
倉庫から連射音がきこえてきた。
「この音…M61、M134、M249か…」
「わかるのか」
いつの間にか烏間が背後に立っていた。
「確証はない。でもわかる、あの女は負けた」
そう言ってまたお城を作る。
何か、ニュルニュルとか厭らしい声とかはこの際気にしないでおこう。
「烏間、興奮する?」
「馬鹿なことを言うな」
あくまで
烏間は冷静だった。