第5章 イリーナ先生
英語の時間
いつもなら殺せんせーが授業しているはずだったが、今日からはあの女イェラビッチがする事になったらしい。
でも、イェラビッチは座ってタブレットを見ているだけ。
黒板には自習って書かれていた。
耐えかねた数人がイェラビッチに授業をしてほしいと言っている。
ビッチねえさんって呼んで。
それに怒ったのか
発音がどうとか言って私たちに下唇を噛むように指示した。
私はやらないが
他の人は律儀にやっている
「そのまま1時間過ごしていれば、静かでいいわ」
その言葉に
クラスメイト達が怒ったのがわかった。
「つまんない」
「なによあんた。生意気ね」
「授業しないなら私外に行く」
そう言って
返答も聞かずにすぐ窓から外に出た
風が気持ちいい。
「あれー?君もサボり?」
屋根の上に
赤羽くんがいた。