第5章 イリーナ先生
あの後なんとかその場を乗り切り
今は校庭の隅で皆の暗殺ゲームを見ていた。
そんな時に
あの女が変な走り方で殺せんせーに近づいていった。
なんでも、本場のベトナムコーヒーが飲みたいから買ってきてとか。
それを素直に聞いていなくなってしまった殺せんせー。
仕方なく先に教室に戻った。
「あ、烏間」
「マシロ」
「烏間はあの女がいいの?」
私の質問の真意がわからないのか
頭を傾げた烏間
「どうした、朝から変だぞ?具合でも悪いのか?」
あぁそうだった。
烏間は、相当鈍感なんだった。
情報集めるの得意な渚が言ってたんだし間違いはない。
「大丈夫」
そう言って校庭をみたら
渚があの女にキスされていた。
それも、濃厚なやつ。
「あいつ、苦手…」
ボソッと呟いた言葉が、烏間に届いたかはわからないが、気にせずに教室に入った。
今はまだ、このままでいい。
そう
いまはまだ…