第1章 始まり
烏間を仕事へ見送れば
あとは暇になる。
最近烏間は
椚ヶ丘中学に行ってるみたい。
何があるんだろう。
普通、防衛省の人間が中学に用はないよね。
「見に行ったら、怒る?暇だから、いいよね。」
自問自答し行動に移す。
白いワンピースに白いカーディガンを着て、白いレースの手袋をして
白いヒールを履いて外に出る。
合鍵で鍵を掛けてエレベーターへ向かう。
「場所、、、知らない。」
外に出てはみたが場所を知らない事に
今更気づいた。
「いい。歩けばある」
そう結論を出して
エントランスを抜け外へ。
春の冷たい風が、白い髪を靡かせた。