第3章 殺せんせー
烏間side
朝マシロを一人で教室に向かわせるのは不安があったが、マシロの為と自分に言い聞かせ、職員室に向かった。
それからは、体育の授業の準備をしていた。
そんな時
「烏間ぁ」
何故かお団子にされた髪に顔の赤いマシロが職員室に勢いよく入ってきた。
とっさに抱きとめると、すぐに俺の背中に隠れた。
「どうした」
何も答えないマシロ
どうしたものかと思っていると
奴が入ってきた
「すいませんねぇ。見えてしまっただけであって、故意では無いんです。」
こいつは一体何を言っているんだ。
「嘘だー!ちゃんと見てたじゃんか!」
あとから茅野カエデが入ってきてそう叫んだ。
だから何なんだ。
「にゃっ!誤解です!」
「いーや!絶対ガン見だった」
奴と茅野カエデが言い争いを始めてしまったが、状況が理解できない
「お前は一体何をしたんだ」
俺の言葉に茅野カエデがすぐさま反応した
「殺せんせーがマシロさんの胸をガン見してたの!」
「…お前、今すぐラミュールのケーキでも買ってこい」
瞬間奴はマッハでいなくなった。
とにかく
「落ち着けマシロ」
背中のマシロから
禍々しい殺気が溢れていた