第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
「くっくっく…かわいいの…」
わっるい顔で微笑むと、お皿を差し出してきた。
「はいこれ、持っていって?」
「うん…」
きれいな目玉焼きの載ったプレートをダイニングに運んだ。
翔ちゃんはテーブルを拭いてくれてた。
「ありがと。翔ちゃん」
「うん…」
まだ恥ずかしいのか、真っ赤なままだ。
「翔ちゃん」
「ん?」
「俺も昨日、恥ずかしい目に遭ったんだから…そんな恥ずかしがらなくていいよ?」
「…そんなストレートに言うな…」
なんて言ってたら、スープとごはんを和也が持ってきてくれて。
「「「いっただきまーす!」」」
ふたりはもう出る時間が近づいてたから、食べ終わったらすぐにダイニングを出ていった。
「…ふむ…」
ぽつんと残されて、やっぱりちょっと寂しい。
食器を台所で洗ってると、和也が二階から降りてきた。
「んじゃ、いってくるね」
「おう。がんばれよ」
「ありがと。愛してる」
「ん…」
ちゅっとキスすると、ぺろんとケツを撫でていった。
「うっひゃあっ…」
「んふふふふ…昨日のあなたも、超かわいかったよ」
「う、うるせえ!さっさと行け!」
「あはは!いってきまーす!」
ものすごいいい笑顔で、和也は出勤していった。