第28章 特別短編 ぼくたちスイーツ部
「あっ…ああっ…」
絞り出すように最後の一飛をぶっかけたら、腰が砕けた。
「ああぁ…」
がくんと床に座り込んで、相葉ちゃんを見上げた。
荒い息を吐き出しながら、べろりとお口の周りについた白いのを舐めてる。
「あまい…さとし…」
「おう…」
まだ顔には飛び散ってたけど、お口の周りがきれいになって、なんとか起き上がってちゅっとキスをした。
「雅紀…気持ちよかったよ…」
「ん…智、美味しかった…」
ぎゅうっと抱きしめあって、愛を確かめあった。
「甘い物食べられてよかったね?」
「うん…」
ふたりでちゅっちゅキスして、えへへって笑った。
「ぼくたちスイーツ部だもんね?」
「うん…また、食べさせてね…」
「うん…ぐふふ…」
相葉ちゃんがちゅっと額にキスしてくれた。
「じゃあ、ティッシュ…」
そう言って相葉ちゃんは顔を上げた。
「あっ…」
「えっ…」
上を見て固まってるから、俺も後ろを振り返った。
「あっ…」
そこには、鬼の形相をした潤が立っていた。
「おっ…お早いお帰りでっ…」
慌てて立ち上がったけど、俺、アソコ丸出しで…
相葉ちゃんは下半身丸出しだし…
おまけに…
潤のスツール、はちみつと精液まみれ…
「お…おまえらぁぁぁぁ…」
その日、現場の移動の合間に帰ってきた潤に
ばっちりと仕事をサボってるところを見られ
ばっちりとえっちしてるところを見られ
ばっちりとお気に入りのスツールを汚したところを見られ…
和也にも翔ちゃんにもやってたことがバレて…
ぼくたちスイーツ部へのおしおきは、深夜に及んだのでした
だから…寸止めやめてぇぇぇぇ…
【おわり】