第27章 特別短編 王様だーれだ?
「やったー!俺、王様っ!」
ソファの隣で、雅紀が飛び上がって喜んだ。
棒を振り回して喜んでる。
「まじか…」
「ん?なんか言った?翔ちゃん?」
「いや、なんでもね」
向かいのソファのふたりは、きまりの悪そうな顔をしてる。
「じゃあ、王様。ご命令を」
諦めてそう言ったら、雅紀は嬉々として命令を考え始めた。
この時点で、王様(雅紀)は、誰が何番を持っているのかは知らない。
王様の命令できるのは、一個。
「○番と○番が~をする」とか、そういう命令を一個だけできるってわけだ。
王様以外は、どんな命令をされるのか待ってないといけない。
それも王様ゲームのドキドキワクワクの要素。
ま、あれだよ?
普通は、未婚の男女が飲み会でやるゲームだからね?
そういう要素も入ってきちゃったりするわけだ。
そういう要素ってなにかって?
まあ、それはあれだ。
察しろ。
「きーめたっ!2番と3番が公開セックス!」
「「「「はあ!?」」」」
ちょっ…
何を言い出すんだこいつ!
「相葉さん何いってんの!?」
「そうだよ!なんで一回目でそんなハードな命令してんだよっ!」
ニノと潤が猛抗議しているが、俺と智くんは棒を見つめたまま呆然としていた。(ギャグじゃねえぞ)