第25章 特別短編 たぶん夢
潤がそのまま翔ちゃんを抱きしめて余韻に浸ってると、和の声が大きく聞こえた。
「智っ…もっとぉっ…」
「和也…やべ、まじ気持ちいい…」
「嬉しいよぉ…もっと気持ちよくなってぇ…」
ぎゅうと向かい合わせで抱き合いながら、だんだん動きが激しくなってきた。
「も、ああっ…智、出ちゃうよおっ…」
「じゃ、一緒にイこうな…」
おーちゃんは和の腰を持ってめいっぱい突き上げ始めた。
「あっ…あーっ…智ぃっ…」
「和也ぃっ…」
和の身体が思いっきり弓なりに反り返ったと思ったら、おーちゃんがそれをつかまえてぎゅううっと抱きしめた。
「さとしぃ…すきだよ…」
「俺も…すきだよ、和也…」
二人の動きは止まった。
抱き合ったまま、二人はほんとうに幸せそうな顔して…
ぎゅうぎゅうとまだ抱き合ってる。
あー…いいなぁ…俺も…俺も…
かわいがってよ…
手も足も縛られてるから、自分で触ることもできないし…
苦しいよぉ…
ぎゅっと目を瞑って、涙を堪えた。
俺だけ愛し合ってるのに参加できなくて、なんかもう悲しくなって…
こんなのないよ…俺だけおしおきなんて…