第23章 特別短編 お菓子くれなきゃいたずらするぞっ!
これ仮装した意味あんの…?
みんなで用意してたオードブルとかリビングのテーブルに並べて、お酒とかも用意して…
19時頃になってやっとパーティが始まった。
皆もう一回仮装を身につけて、ほんと異空間になってた…
ブルーレイで「アリスインワンダーランド」見ながら、酒盛りして…
例の「お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞっ!」を一通りやったらなんだか疲れてきた。
黙ってソファで横になってたら、アリスがいたずらに来た。
「もお…やめて?かず…」
「むふふ…天使の弁護士さんにいたずら~!」
「訴えるぞ…おまえ…」
俺の鼻にミニエッグチョコを詰めようとしてる。
「あ…」
テーブルの向こう側を見たら、花魁がドラキュラとうさぎに手篭めにされているところだった。
「あーれーお代官さま~」
「おお、花魁…下着も着けずなんといやらしい…」
「血ぃ吸うたろか~」
3人共仮装をつけたまま、絡み合ってた。
「もう、ハロウィンじゃなくなってきてんじゃん…」
「ん?」
アリスが振り返ると、真っ赤になって俺の顔を見た。
「成瀬先生…」
「アリス…」
ここからは、ね…
のさまじょおばさんの思惑通り…
とんだハロウィンパーティになっちゃた。
「かず…あまーいお菓子頂戴?」
「え…?」
「お菓子くれなきゃ、いたずらしちゃうぞ?」
「もうしてんじゃん」
【おわり】