第21章 特別編 にじいろゆめいろ
虹が消えるまで、ずっとそこに居た。
最後の一筋が見えなくなると、寂しくなった。
和也を抱き寄せる腕に力を入れた。
「どうしたの?」
「ん…なんでもない…」
和也が俺の腰に回した手を引き寄せた。
「ずっと…こうしていようね…」
「うん…」
「ハワイでも言ったけど…俺も、同じ気持だからね…」
「…うん…」
和也の顔がゆっくりと近づいてきた。
目を閉じて、唇を重ねる。
少し開いた唇の隙間。
そこに自分の唇を埋め込む。
もっと…和也に入りたいな…
はむっと和也が俺の唇を食べた。
顔を離すと、俺の手を握って指を絡ませた。
「智の部屋…いこ?」
少し頬を染めた和也は、さっきの虹よりもキレイだった。
本当に、本当にキレイだった。
部屋にはいると、お互いの服を脱がせながらベッドに倒れ込んだ。
上気した和也の頬を撫でながら、顔を近づけると貪るように唇を重ねた。
「んっ…なんか…今日…」
「ん…なに…?」
「凄く…欲しい…」
頭が真っ白になるほど、嬉しかった。
和也の腰を引き寄せると、身体をぴったりと密着させて抱きしめた。
「俺も…和也の中に入りたい…」
二人とも、もう薄っすらと汗をかいていて肌が吸い付くように合わさってる。
たまらない…