第20章 特別編 シラユキヒメ
「潤くん…早く…もう我慢できない…」
和也が潤の首に腕を回して引き寄せた。
思い切りぶちゅーっとキスをぶちかまして腰をくねくね動かしてる。
ぶっちーんてなにか音がした。
相葉ちゃんが俺と翔ちゃんの顔をハラハラして交互に見てる。
「和也…なにしてんだよ…」
「え…?せっくす…」
「潤、病人だぞ。おまえ、なにしてんだよ」
「だって…寝てたら潤くんに襲われたんだもん…」
「襲われたんだもんじゃねえだろ…」
「ま、まあまあ!翔ちゃんもリーダーも!しょうがないじゃん!サカっちゃったんだからさ!」
ぎろっと翔ちゃんが相葉ちゃんを見た。
俺も相葉ちゃんを見たけど、目をそらされた。
「…やれよ潤」
「え?」
「ニノ欲しがってんだろ?挿れてやれよ」
そう言って翔ちゃんはイスに腰掛けた。
俺も向かい側にあるイスに腰掛けて潤たちの方を振り返った。
「や…ちょっと…」
「なんだよ」
「見られてたら、やりにくい…」
「なー!そうだよな!さ。やめようか!」
相葉ちゃんが明るくフォローするけど、俺と翔ちゃんは真顔のままだった。
「あー…うんと…」
相葉ちゃんの困った声と、和也の荒い息だけが部屋に響いた。