第20章 特別編 シラユキヒメ
玄関で翔ちゃんと、相葉ちゃんと一緒になった。
「あ、今日やっぱ皆早いんだね」
「ん。なんかスタッフさん帰れなくなるかもだから、巻きだったわ」
「すっげえ慌てて撮ってて笑ったね…」
とか言いながら雪を払って家の中へ入る。
「LINEみた?智くん」
「うん…なんか潤が熱あるって、和也から入ってたね」
「腹だして寝てたか?ちょっと様子みてこよっか」
相葉ちゃんが潤の部屋のほうへ歩みだした。
「おーい潤?」
相葉ちゃんがノックしても返事がない。
でも中からなんか聞こえる。
翔ちゃんがガチャっとドアを開けた。
「潤…風邪どう……あれ?」
ベッドの上で、潤が和也に今にも挿れそうって体勢で。
「和也…」
和也は熱に浮かされたみたいな顔してる。
「何してんの…」
潤がこっちを振り返って、顔をひきつらせた。
「あ…ご、ごめん…?」
翔ちゃんからぷっちーんて切れる音がしたかと思った。
「潤くん?なにしてるのかな?」
「あ?え?せ、セックス?」
「セックス?じゃねえよ…風邪ひいてんじゃねえのかよ」
「あ?え?だって、点滴で元気になって…」