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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第19章 天は藍よりも青く


「ん…?どうした」


「んーん…」


くしゃっと頭を撫でると、くすっと笑った。


「智…?」


「ん?」


「俺のこと、好き?」


「うん。もちろん」


「そっか…」


カップを置いて、和也の肩を抱き寄せた。


「和也?」


「うん?」


「俺のこと、好き?」


「え、うん」


照れたように押し黙って目を逸らした。


ほっぺが真っ赤だった。


「そっか…」


和也の身体を引き上げて、机の上に座らせた。


「ここにいてね?」


「…うん」


そのまま俺はスケッチブックを手に取った。


何度かいたかわからない和也の顔を描き始めた。


和也はじっと俺の顔を見つめている。


「……る」


「ん?」


「愛してる、よ?」


真っ直ぐな眼差しを俺に向けていた。


「俺も…愛してるよ、和也」


突然、和也が俺に抱きついてきた。


「わっ…危ないっ…」


机の片側に体重がかかったから、全体が倒れそうに傾いてグラっとした。


「あー!リーダーとカズが落ちる!」」


「て、テーブルがっ!」


「待って待って!ヤバイ!」


言いながら相葉ちゃんが俺を支えてくれて、翔ちゃんが机を押さえた。


潤はマグカップを確保してくれた。


「あっぶな…」


翔ちゃんが呟くと、爆笑した。


「もー、いちゃいちゃする場所考えてよ!」


潤がぷりぷりしながら濡れた手を拭いてる。


「ごめん…」


和也は耳まで真っ赤になってる。


「もう…カズはかわいいんだから!」


「や、やめろお!」


潤と和也が揉み合いになってる間、俺は相葉ちゃんの腕の中。


翔ちゃんはしょうがないなって顔で、笑いながら相葉ちゃんに凭れてきた。


「あ、ひこうき雲…」


つぶやくと、皆で窓の外を眺めた。












ああ…今日も空が青い













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