第18章 Groove
親に連絡を取ったら、もう一周忌の法要は済んだとの事だった。
翔ちゃんにそういうと、じゃあ年明けに皆で墓参りに行こうということになった。
今、皆で一緒に暮らせているのはばあちゃんのお陰だから、あいさつしようって、言ってくれた。
それからの二週間は目の回る忙しさだった。
テレビの生放送はもちろんの事、ツアーファイナルも東京であって、少しも休まる暇はなかった。
でも、いつもに比べて5人でいる時間は格段に長かった。
俺たちは仕事でも、楽屋でもずっと一緒だった。
それが、今の俺達には心地よかった。
そして、それが自然だった。
ツアーのファイナルを迎えた日は、大変だった。
珍しく、潤が泣いて大変だったのだ。
いつもよりもプレッシャーがあったとか、そういうことじゃなく。
皆で作り上げたツアーになったのが嬉しいと泣いたのだ。
そんな潤をとてもいとおしく思った。
打ち上げが終わって、家に帰った瞬間、皆で潤を押し倒した。
そして潤が気を失うまで、かわいがったんだ。
次の日も仕事だったけど。
でもそうせずには居られなかった。
皆、潤に好きだよって。
そう伝えたかったんだ。