• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第18章 Groove


「カズっ…」


ぎゅうぎゅうされてたら、楽屋から切羽詰まった潤の声が聞こえてきた。


三人で慌てて楽屋のドアに貼り付いた。


二人の姿が見えない。


「アレ…どこ行った」


「わかんね」


「もしかして押し倒されてる?」


「そんな!」


慌ててドアに手を掛けた瞬間、ドアが全開に開いて、俺達は床に転がった。


「ふぬあっ!?」


「…やっぱり…煩いんだよ、おじさんたち…」


和也がくすくす笑ってる。


潤は照れた顔を隠して横向いてる。


でもさっきよりも百倍いい顔してて。


「和也、お前なんか魔法使ったの?」


「んーん。別に」


そう言って俺たちおじさん組を起き上がらせた。


「ほら、行くぞ!」


そう言って潤は楽屋を一番に出て行った。


背中が照れまくってた。


「ニノ、ありがとな」


翔ちゃんがいきなり和也を後ろから抱きしめた。


「和はテクニシャンだな~」


相葉ちゃんも和也の髪をくしゃくしゃに撫で回してる。


「もお…いくよ?演出さん行っちゃったんだから」


「はあい」


わけが分からないでぼけっと立ってる俺の手を、和也が掴んだ。


「ほら、おじさん行くよ?」
/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp