第5章 グリーンフィンガー
そのまま、揉めに揉めて。
結局、なんの決着もつかないままで俺がくしゃみをしたら、すごい勢いで二人に家に担ぎ込まれて。
俺の部屋まで連れていかれて、ベッドに押し込まれた。
いいって言ってるのに、二人とも俺のベッドに潜り込んできて、俺をはさんで寝てしまった。
ニノが俺の首に腕を回して抱きついてきた。
相葉ちゃんは俺の腰に手を回して引き寄せる。
「や、やめろ…」
そういっても、二人はやめない。
暫くしたら、規則正しい寝息が2つ聞こえてきた。
ああ…
なんだよもう…
仕方ないから、ニノに轢かれた腕をニノの首の下に通して腕枕をしてやった。
ぐっと抱き寄せて、布団がかかるように引っ張った。
相葉ちゃんの腕も引っ張って俺の身体に密着させた。
多分これで二人は布団からはみ出さないはずだけど…
心配になって起き上がろうとしたら、二人に引っ張られた。
…なんだよ…ふたりとも起きてるじゃん…
人間布団にくるまれて、俺は眠りについた。
さっき言われたことは…
あんまり深く考えないでおこう…
頭がおかしくなりそうだったから。