第5章 グリーンフィンガー
「なぁんで?ふたりともちゅーしてたじゃん!」
「ばっ…ばっ…ばかあ!」
ニノが叫ぶと、相葉ちゃんのほっぺたをおもいっきり引っ叩いた。
バチーンという音が響いたかと思うと、相葉ちゃんの顔があさっての方向にねじれた。
そのままニノはぷりぷり怒って、家に入っていった。
「…今のは…相葉ちゃんが悪いよ…?」
「えへへー…」
「笑ってんなよ…」
へらへらしながら、相葉ちゃんは俺にもたれ掛かってきた。
「だぁって…仲間はずれは淋しいもん…」
そういうと、俺を抱きしめた。
「は…?」
そのまま相葉ちゃんの顔が近づいてきて。
唇が触れるって瞬間。
「目、閉じて…」
酔ってない
直感で悟って、身体を引き剥がした。
「どっ…どういうつもりだよっ!」
そういったら、微笑んだ。
「ニノと、一緒だよ?」
そういうと俺の手首を掴んで、抱き寄せられた。
「やっ…やめろよっ…」
「なんで…?ニノはよくて、俺はダメなの…?」
「そっ…そんな問題じゃないだろっ…!」
「ニノのこと、好きなの?」
「なっ…何言ってんだよっ…」