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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第14章 雅やかな旋律


「ねえ…智…」


「んー…?」


「もう一回言って?」


「なにを…」


「好きって…」


相葉ちゃんに腕枕してもらって、もう寝ちゃうっていう時だった。


顔を上げて相葉ちゃんの顔をみた。


相葉ちゃんは目を閉じている。


そっとほっぺにちゅうをした。


「好きだよ…雅紀…」


「…ありがとう…嬉しい…」


ぎゅっと俺の肩を抱き寄せた。


相葉ちゃんの首筋に顔を埋めると、なんだか安心した。


「智…好きだよ…」


とっても安心したような顔をしてる。


「ん…だから雅紀…」


「ん?」


「安心してね…」


「…うん…」


ずずっと雅紀が鼻を啜った。


「一緒に居させてね…」


「うん…雅紀が飽きるまで、一緒に居ようよ…」


「飽きねーよ…」


「そう…?」


「うん…決まってる…」


身体を横にして俺の顔を覗き込んだ。


「皆と一緒にさ…ずっと一緒にいよ?」


「うん…」


「だから…どこにも行っちゃだめだよ?」


どこにも行かないのに…


相葉ちゃんは、俺がどこかに行っちゃうのがとても怖いみたいだった…


「皆の傍にいるよ…」


ぎゅっと相葉ちゃんの手が、俺の手を握った。


ちょっと、痛かった。
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