第11章 夢ゆら
ごく自然に、それからの生活は流れた。
俺たちは、誰と誰がってこだわることなく、ごく自然にスキンシップをとって、抱き合った。
…抱き合っちゃうんだよな…
うん。わかるんだけどさ。
なんか、くっついてるとさ…
「リーダー…また…」
「うるせー…」
なんか…もっこりしちゃうんだよな…
この日はソファの上で、潤にくるまれるように抱っこされてた。
言っておくが、俺がねだったんじゃないぞ…?
ソファに座ってテレビ見てたら、潤が勝手に抱っこしたんだ。
隣で座ってた和也も相葉ちゃんに抱っこされてる。
和也は相葉ちゃんの首に腕を回して、じとーっと俺を見てる。
「ばか…違うって…」
「なによ…盛っちゃってさ…」
「しらん」
「最近すぐ開き直るんだから…」
翔ちゃんが台所から、ご飯ができたと呼んでくれた。
今日は温めなおすだけだったから、翔ちゃんが当番した。
「は~い…早くおいで~」
「はあい!お母さん!」
「だっ…誰がお母さんだ!」
「翔さ~ん」
和也が台所に駆け込んでいった。
俺たちはゆっくりと立ち上がると、ダイニングテーブルの準備にかかった。
ブイヤベースの鍋を和也がドンと置いた。