第10章 LIFE
それから相葉ちゃんと翔ちゃんがやっと満足して終わったら、部屋に沈黙が訪れた。
じっと潤の髪に顔を埋めてたら、いつの間にか寝てたみたいで。
起きたら、俺の部屋で思い思いに皆寝てた。
「風邪引くぞー…」
そう呼びかけたら、もぞもぞと潤がベッドに入ってきて、ぎゅうぎゅう俺と和也を壁際に押した。
しょうがなくずれてやったら、俺と和也を丸ごと抱えてまた眠った。
翔ちゃんと相葉ちゃんは床に落ちてた毛布をぐるんと身体に巻いて、二人で眠った。
床暖、いれてあるからいいか…
マッパだけど…
とろとろと眠りだすと、なんだか満たされた気持ちになった。
皆、大事…
皆、好き…
おかしい事なのかな。
ヘンな事なのかな。
わからないや。
潤も好き。
相葉ちゃんも好き。
翔くんも好き。
和也…は、なんか違う好き。
でも、皆、大事。
皆、好きなんだ。
腕の中の和也がくしゃみをした。
俺は…皆の俺になった。
けど、和也だけの俺。
これで…
いいんじゃないかなぁ…俺たち。
だめかな…?
いつか、誰かがこの家を出て行くまで…