第10章 LIFE
「なんなのよぉ…」
ずるっと鼻を啜って、俺の胸板に頭を載せた。
そのままにしてたら、規則正しい寝息が聞こえてきて…
「あ…寝ちゃった…」
「我慢してんだねぇ…」
傍に来てた潤ののんびりとした声が聞こえた。
あれ?相葉ちゃんと翔ちゃんは…
「ああっ…雅紀ぃっ…」
「ん~もうっ…翔ちゃん最高っ…」
って、まだやってる…
パジャマの上を羽織っただけの姿の潤がふふっと微笑んで二人を見てる。
「ねえ、潤」
「ん?」
「潤は翔ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
「えっ…」
「だってさ、ほんと…なんていうか、恋人同士みたいだよ?」
「あ…うん…」
真っ赤になって俯いた。
「えっとね…俺、皆好き。もちろん、リーダーが一番だけど、でも…翔くんも、ニノも雅紀も…みんな」
にっこり微笑んだ。
「大事なんだ」
びっくりした。
俺と…和也と一緒のこと思ってる。
「そっか…」
右手で潤をきゅっと抱き寄せた。
「わっ…」
前のめりになってベッドに凭れた。
「そうだな…大事だな…」
髪に顔を埋めた。
潤の香りがした。
「ん…大事…」
くすぐったそうな声が聞こえた。