第10章 LIFE
和也はぎゅーっと俺を抱きしめた。
「俺の見てないところで…誰か愛しちゃいや…」
小さな声で、囁くから。
堪らなくなって。
「ん…わかった…しないから…だから、もう寝よ?」
「いや…まだ…」
「和也…」
「みたい」
潤んだ目で、俺を見上げた。
バカ…どこまで…お前…
「わかった…じゃあ、ここで見てろ?」
お前の喜ぶこと、やってやるよ。
お前が好きだから。
「潤…」
和也を寝かして、毛布を掛けると潤の手を引いた。
「ほら、おしおきしてやるからおいで…?」
「リーダー…」
俺はまだ動けないでいる翔ちゃんを仰向けにした。
「翔ちゃん…?今度は潤と一緒にかわいがってあげるね?」
「えー…俺は?」
相葉ちゃんが切ない声を出した。
「もう、俺、腰がもたない…」
「ちぇっ…」
「和也の面倒みててよ」
「わかったよ…」
そういって、和也の横に寝転んで和也を後ろから抱きしめた。
「潤の後、翔ちゃん可愛がっててよ?」
「えっ?いいの?」
「いいんじゃない?翔ちゃんきっと足りてないよ」
目を遣ると、真っ赤になってた。
やっぱりね。
足りてないよね。