第10章 LIFE
いいこと思いついた。
「和也起きて」
そっと和也を起き上がらせると、手を翔ちゃんまで導いた。
「握ってて」
「えっ…」
その場にいる全員が固まった。
面白い…
「いや?」
「いっ…いやじゃないもんっ…」
今日の和也も面白い…
和也の手が、そっと翔ちゃんを握った。
「んっ…ふ…」
翔ちゃん、感じちゃってんの。
「気持ちいいの?翔ちゃん」
「いや…もう…今日の智くん…いじわる…」
「あの時の翔ちゃん、もっといじわるだったよ…?」
「う…」
和也の手が動き始めた。
「わ…すごい翔さん…」
熱なのか興奮なのかわからないけど、和也の顔は真っ赤で。
頬にキスすると、首をすくめて俺を見つめた。
「そういう智、初めて見る…嬉しい」
こっちも潤んだ目で俺をみるから、またたまんなくなってきて。
なんてかわいいんだ…
「だめだ…我慢できなくなってきた…」
そう呟いたら、相葉ちゃんがさっと何かを差し出した。
ローション…
「今日はこれ、使ってね!」
なんて用意がいいんだ…
「わかった。でもまだだから」
「え?」
「だって、翔ちゃんからお願いされてないもん」