第10章 LIFE
「もう、ニノおとな気ないんだから」
潤がれんげを和也の口に押しこみながら苦笑いしてる。
「そんなに俺が智くんに抱かれたら嫌なの?」
「ち、ちがっ…むごっ…」
潤がまたれんげを押し込んだ。
「ニノはリーダーに抱かれるのは自分だけで居たいんだよね~」
相葉ちゃんがもぐもぐしながらからかうように言う。
「もっ…もがっ…」
和也がなにか言おうとする度に、潤がれんげを押しこむ。
真顔だけど、おもしろがってんだろ…潤…
「いつも思うけど、嫉妬の塊だよね~」
「そうだよ…一番最初に抜け駆けしたくせにね」
「ほんとだよ。俺が翔くんに抱かれてる間に、かっさらっていってさ」
潤…それはお前らがいけないんじゃ…
「バージン失い損だよ…」
潤がぐすんと鼻を鳴らす。
「潤、それ俺にめっちゃ失礼」
そう言ってるけど、翔ちゃん笑ってる。
「だって!やっぱ初めては、リーダーがよかった!」
「もう!おまえらっもごぉっ…」
和也は徹底的に喋らせてもらえないらしい…
「そうだよね…俺も、リーダーがよかったな…」
「もしもし、相葉さん?」
翔ちゃんがごほんと咳をした。