第9章 FREEDOM
次に目が覚めたら、テーブルの上に、たっくさん料理が載っかってた。
「あ、リーダー起きた!」
相葉ちゃんが甲斐甲斐しく、俺を起こしにやってくる。
「あ、ごめん」
「ニノ!早く!」
相葉ちゃんが俺を引き起こすと、和也を呼んだ。
和也がゆっくりと俺に歩み寄る。
「もう、平気?」
俺の手をとって、引き寄せられた。
同じ高さの胸に抱きとめられた。
「うん…治った」
「そう…よかった。さ、ご飯、食べよ?」
「うん。ペコペコだ」
そう言うと、笑った。
とても懐かしい笑顔。
ああ…
やっぱり俺は和也が好きだ。
ぎゅっと抱きついた。
「ん?どうした?」
「ううん…和也、大好き」
「智…」
「あのー…」
はっと顔を上げると、相葉ちゃんがにやにやしてた。
「ご飯、さめちゃうよ?」
「あ、うん。ごめん…」
俺と和也は真っ赤になって、急いで席についた。
俺のところにはアルコールがなかった。
なんでえっ?
「いただきまーす!」
みんなで声を上げて食べた。
こんなのも久しぶりで。
和也はテーブルの下で、俺の左手を握った。
幸せな気分で、俺はご飯を食べた。
でも…俺と潤だけお酒は飲めなかった…