第8章 ミュシャ
腰に纏わりついている、シーツがベッドの下までずり落ちてる。
翔ちゃんが潤の胸に顔を埋めて、潤の腰に手を回している。
潤は途切れ途切れに息を吐き出して、翔ちゃんが与える快感を受け止めている。
翔ちゃんのパジャマが床に落ちてる。
潤を愛撫し続ける翔ちゃんは、さっきとちがって、とっても男っぽくて。
突然恥ずかしくなって、ドアをそっと閉めた。
心臓がどきどきして止らない。
ふぅっと息を吐くと、アトリエへ向かった。
落ち着きたかった。
書きかけのカンバスに向かっていると、和也が入ってきた。
俺の近くまで来ると、ぎゅっと俺を抱きしめた。
「どうしたの…?」
いつもなら、絵を描いているときは触れてこないのに。
「潤と翔ちゃんがヤってた…」
「あ、お前も聞いちゃったの…?」
「うん」
「ばっかだよな…キッチンに近いのに…」
和也の手が俺のTシャツをまくり上げた。
「えっ?」
よく聞いたら、呼吸が荒い。
「ちょっ…待てっ!お前…!」
そのまま、俺は押し倒され。
アトリエの床の上で…
ヤられちゃった…