第14章 きみどり scene5
こうしてる間にも、身体は疼いてしょうがない。
さっき一回イかせてもらったのに…
こんなんじゃ全然足りない。
あの布を嗅がされると5、6回は平気でイかされるくらい強烈で…
でも…我慢しないと。
ちゃんとさとに言わないと…
「俺と…さとが…CXの楽屋でいちゃついてるの、写真撮られたんだ…」
「えっ…」
「それを雑誌社に売るぞって、言われて…」
「なんで言わないんだよ!?やっぱり俺のせいじゃないか!」
「あいつの目的は、俺だったんだよ…」
「え?」
「金とか嫌がらせが目的じゃない…俺さえ手に入れば、あいつは他にはなんもしてこなかったんだよ…」
いきなりばしっと頬を叩かれた。
「さと…」
「だったら!余計になんで俺に言わねえんだよぉっ…」
悲鳴みたいな声だった。
「俺のせいじゃないかっ…あの時だろ…?楽屋でって…」
「違う…俺も誘ったようなもんだし…」
「違うだろ!かずっ…なんで俺に言わなかったんだよ!?なんで自分さえ犠牲になればいいって思うんだよっ…」
「ごめんなさい…」
見たことないくらい、怒ってる。
どうしていいかわからない。
さとを守ろうと思って、さとを悲しませてしまった。
これは、罰なんだ…