第14章 きみどり scene5
「ごめんなさい…さと…ごめんなさい…」
「もう謝るなよっ…」
強い力で抱きしめられた。
「もうあんなやつにされたことなんて忘れさせてやるっ…」
「さと…」
「お前を俺でいっぱいにしてやるからっ…だからもうっ…」
苦しいくらい、腕に力が入ってる。
暫く黙っていたかと思ったら、さとは泣いてた。
「ごめんな…和也…ごめん…」
「やだ…なんで謝るの…?」
「気づけなくてごめん…守ってやれなくてごめんっ…」
なんで…そんなこと言わせたかったわけじゃないのに…
「ごめんなさぁい…さと…」
「和也…ごめんな…ごめんな…」
体が熱い。
さとと触れ合ってる所が、擦れてもう限界だった。
「さと…ごめん、もうダメ…」
「え…?」
「俺もう…あっ…」
さとの身体が動いて、俺の中心を掠った。
我慢できなくて、イってしまった。
「あ…ごめんな。辛いよな…」
「い…や、触らないでぇっ…」
「大丈夫…俺が全部上書きするから…な?」
優しく、優しくさとは俺に触れる。
ぽろぽろ涙をこぼしながら、一生懸命俺に触れてくれる…
俺の出したものを指で掬って、後ろに触れた。
「ここも…ちゃんと、上書きするから…」