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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第14章 きみどり scene5


暫く抱きしめていると、かずはわんわん泣き出して…
たくさんたくさん泣いた。
ずっと俺はかずを抱きしめたまま背中を擦っていた。

「大丈夫…もう、怖くないよ…」

ずっとそういい続けていたら、かずの嗚咽はだんだん小さくなっていった。

だいぶ落ち着いた頃、かずはもぞもぞと動き始めた。

「かず…?」
「ごめん…離して…?」
「え?」
「俺…あの…」

もぞもぞと足をこすり合わせている。

「どうしたの?かず…」
「く、薬…」
「えっ…!?」
「多分、媚薬みたいなの使われて…だから、あの…離して?」

力の入らない腕で俺の身体を離そうとする。

「も、ごめん…我慢できないから…離して…?」

泣きはらした目を逸らして、顔を真っ赤にしてる。

なんて言ったらいいか…
怒りとか、悲しみとか…愛おしさとか…
全部ごっちゃになって、何も言えなくなった俺は、かずの身体を抱え上げた。

「えっ…!?さとっ!?」

そのままかずの身体をベッドに寝かせると、腕に引っかかってた服を取って、素っ裸にした。

「やっ…やだっ…やめてっ…」

じっとかずを見つめると、全部忘れさせたくなって…
そのまま俺はかずにキスをした。

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