第14章 きみどり scene5
二人で客室の方へ戻っていった。
スイートのエリアに着くと、俺の部屋の前に相葉ちゃんが居た。
「あっ…!早く!リーダー!開けて!」
「えっ…!?」
「なんか、部屋の中変な音してる!」
急いでカードキーを差し込んで開けると、そこには信じられない光景があった。
あいつが、ぐったりするかずに覆いかぶさってる。
「嘘だろ…」
松潤のつぶやきが後ろから聴こえる。
瞬間なにも考えられなくなって、俺は飛び上がった。
アイツの背中に飛びつくと、かずから引き剥がした。
驚く顔を、殴りつけた。
あっさりとあいつは襖にぶち当たってぐったりとした。
そこを相葉ちゃんと松潤が押さえつけた。
「かずっ…」
ほとんど裸の状態のかずが床に横たわっていた。
もう怒りでなにも考えられなかった。
「嫌っ…触らないでっ…」
「かずっ…俺だよっ」
「嫌っ…嫌っ…」
かずの身体が熱い…
見ると、中心が立ちあがってた。
「え…?」
息を荒くして、俺の腕から逃れようとしてる。
「触らないでっ…触らないでっ…」
かずは俺だってわからないみたいだった。
朦朧としてるかずの顔を掴んで、しっかりと俺の顔を見せた。
「かずっ…俺だよ!智だよ!」