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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第14章 きみどり scene5


「ごめん…でもどうにもならないんだ…」

そう…あの画像があいつの手元にある限り…
どうにもできないんだ

「俺が我慢してれば、あいつも無茶なことしないから…」

さとが身体を離した。
丹前を脱ぐと、荷物から服を引っ張り出して着替え始めた。

「どうしたの…?」

それには答えないで、どんどん着替えた。
着替え終わると、スマホをポケットに突っ込んで俺に向き直った。

「話、つけてくるから」
「えっ…」
「かず、ここに居て」

言いながら、部屋のカードキーを手に取った。

「やめてっ…さとっ…そんなことしても無駄だからっ」
「なんでだよ」
「それは…」
「おまえが話してくれないなら、あっちから聞くしかない」
「だめっ…」
「かず…」

さとは俺の腕を握った。

「…あいつにどんなことされてるのかわからないけど…どんなことされてても、俺はおまえを守るし、おまえへの気持ちは変わらないからな」

そんなわけない…
あんなことされてたって知ったら…
さと、俺のこと嫌いになる

「もう、決着つけよ?おまえ、このまんまだと潰れるから…」
「潰れないよ…大丈夫だから…」
「俺の前で、無理しないでいい」

そっと俺の頬を手で撫でていった。

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