第14章 きみどり scene5
股の間にある汚いものがブルっと震えた。
「ううっ…あっ…ああっ…」
名残惜しそうに俺から身体を離すと、俺に見せるようにゴムを取った。
「今日も…こんなにたくさんでました…」
「いいから早く車出せよ」
冷たく言えば言うほどこいつは喜ぶのはわかってるんだけど…
早くそんな汚いもの引っ込めて欲しくて、思わずそんな冷たい物言いになる。
身体をぶるっと震わせると、いそいそとポケットからハンカチを出して、それをくるんでしまった。
「おい…そんなもんどうすんだよ」
「に、二宮さんの匂いがついてるんで、持ち帰ります」
変態野郎
素早くジーパンを上げると、そのままタバコに火を着けた。
そうでもしてないと、この臭いが身体に染み付きそうで。
マネはそそくさとズボンを上げると、カーテンを開けて運転席に戻っていった。
毎朝毎朝…
もう、疲れた
こんなだから、さとが夜触ってきても、俺は勃たなくなってきて…
もういいから突っ込んでくれって言っても、さとは悲しい顔をしてやめてしまう。
違う…
そうじゃない…
さとのせいじゃないんだ…
お願い…
気づいて…
ダメ
絶対ダメ