第14章 きみどり scene5
今日も、来る。
憂鬱な時間。
「二宮さん、おはようございます」
「…おはよ…」
笑ってるのか泣いてるのかわからない顔。
俺をみて、もう目を真っ赤にさせてる。
現場に向かって車を走らせてるけど、不意に大通りから外れた道に入る。
「ちょっと…どこいくの…」
「少し、顔色悪いです。休憩しましょうよ?」
人気のない小さな公園の駐車場。
わざとその中でもひと目につかないところに車は停められた。
「ねえ…遅れちゃうじゃん」
「大丈夫ですよ。余裕はありますから」
そういうと、マネージャーはシートを乗り越えて後部座席に来た。
運転席との境目にあるカーテンを徐ろに引く。
またか…
わざわざこのためにこいつは、わざと集合時間を早めに教えるんだ。
「に…二宮さん…」
「…早くしてよ…」
黙ってるとマネは俺のジーパンを刷りおろした。
じっとそこを眺めながら、自分のを取り出すと息を荒くして扱きだした。
「あっ…ああ…綺麗だ…二宮さん…」
どーでもいい
早くイケよ
手を出すこともできないヘタレのくせに
「あっ…あぁ…」
がばっと俺に馬乗りになると、股の間にゴムを着けた汚い物を差し込んできた。