第12章 ピスタチオ fromショコラ
「あっ…あ…大野さん…」
「ニノ…すげえ…気持ちいい…」
「ん…俺も…こんなの初めて…」
「俺、も…」
息が上がって苦しい。
大野さんも俺もはぁはぁ言いながら、ひたすらお互いを自分を気持ちよくする作業に没頭した。
不意に目が合って…
じっと見つめ合う。
大野さんが真剣な顔で俺を見つめてる。
それだけで、もうイッちゃう…
なのに…
大野さんの唇がゆっくりと近づいてきて、俺の唇と重なった。
柔らかくて…甘い…
美味しい唇が、更に甘い舌を俺に差し出してくれて…
じゅるりと飲み込むと、俺の口の中でいやらしく動き出して…
「ん…あ…」
「ニノ…」
いやらしい声が出て、止まらない。
「もっと…ちょうだい…?」
「ん…」
舌を絡めながら手の動きも止まらない。
唾液が口からこぼれ出て、口の周りを濡らしても止まらない。
好きで…好きで…好きで…
大野さん…俺、好きだよ…
大野さんのことが、たまらなく好きだよ…
「あー…ニノ…も、ダメだ…」
「ん…一緒にイこ…?」
「うん…あっ…あー…あっ…ニノっ…」
「大野さんっ…あっ…くっ…」
手の中の大野さんがどくんと脈打った。
温かい液体が俺達の手のひらに溢れた。
俺も大野さんの手に包まれながら、その手のひらに欲望を撒き散らした。