第12章 ピスタチオ fromショコラ
ベッドに座って真っ赤になってると、大野さんが部屋に入ってきた。
「ほら、飲めよ」
トレイの上にコップとお薬。
これ以上、迷惑かけられないから素直に手にとって飲んだ。
「おし。いい子だったな」
くしゃっと頭を撫でられて、なんか嬉しかった。
大野さんはまた部屋を出ていくと、すぐに戻ってきた。
時計を見たら、深夜2時を回っていた。
あ…丑三つ時…
「ぐうっ…!?」
突然、身体がしびれだした。
「ニノっ!?どうした!?」
「あ…わか、んな…」
「え…?」
大野さんが俺の後ろを見た。
「く、黒っ!?」
「わあっ…」
突然、どんっという衝撃が背中に来た。
と思ったら、また俺は犬になってた。
「きゅうん…」
でも、いつもとなんか様子が違う。
身体が急激に熱くなった。
こ、これって…
「きゃうっ…」
急激に盛り上がってきた股間が苦しい。
いつの間にか着せられてたパジャマの上から、股を押さえると前かがみになって耐えた。
これは、ヤバイ…
発情ってやつ…?
とにかく身体が疼いてしょうがなかった。
だめっ…
だめだってっ…
今は…止めてくれる人がいないっ…