第2章 グレイscene3
下から雅紀が俺のを舐めてる間、ローションを指にとって、自分の後ろに押し当てた。
「くっ…」
こんなことするの、初めてだった。
お風呂場以外で触ることもなかったし、まさかこんなことにここを使うなんて…
雅紀は俺を口に入れながら、そんな俺を真剣な眼差しで見上げてる。真剣すぎて笑っちゃうくらい。
「なんだよ…そんな見んなよ…」
そういうと長いまつげを伏せた。
一本だけ入れていた指は、結構すんなりはいって。
二本目に入れた指は、少し入り口で引っかかった。
三本目は、もう苦しくて…
雅紀、いつもこんなに苦しい思いしてんだよな…
わかってる…わかってるんだけど…
最初の時なんて無理やりだったし、もっと痛かったんだろうな…
「あぁ…も、だめだ…無理…」
雅紀の口からずるりとぬけ出すと、雅紀の横に寝転がった。
「さあ…挿れろよ…」
「和…」
雅紀はゆっくりと上半身を起こした。
俺に覆いかぶさるように見下ろすと、目を潤ませて顔を近づけた。
「なんだよ…しないの…?」
すぐ近くまで来た泣き顔に、そう聞いてやった。
「ごめん…」
ぽたりと顔に涙が一滴落ちてきた。
「なんでお前が泣いてんだよ…」
そっと手を伸ばして、涙をぬぐってやると雅紀は微笑んだ。
「わかったよ…和也…ありがとう…」
そういうと、自分の唾液で濡れた俺を持って、一気に自分の中へ挿れてしまった。